芸能人の不倫報道が加熱してくると、SNS上で必ず現れる言葉があります。それは「まじでどうでも良いわーもっとみんな自分の事に集中した方が良いよーやめなー」(チラッ)といったコメント。しかし、そのような発言をする人々は、果たして本当に「どうでも良い」と思っているのでしょうか?この記事では、この現象の心理や背景を掘り下げていきます。
SNSでの反応とその背景
芸能人の不倫報道が話題になったとき、SNSでは必ず「どうでも良い」「もっと他に集中すべき」といった声が現れます。しかし、ここで疑問が生じます。もし本当に興味がないなら、わざわざその報道に反応することもなく、スルーするはずです。実際にSNSで「どうでも良い」と言いながらも、投稿を読んだり、反応を示したりする人々には、なぜか引っかかるものがあります。
この現象には、いくつかの心理的な要因が絡んでいます。まずは「俯瞰的に物事を見ている自分」をアピールしたいという欲求が関わっていると言えるでしょう。このような反応をすることで、「自分は祭りに参加せず、一歩引いている」と感じている人が多いです。
「どうでも良い」と言いながら反応する心理
本当にどうでも良いことがあれば、そもそも反応を示すことはありません。とはいえ、「どうでも良い」と言いながらSNSで発言している人々には、反応したくなる理由があります。最も大きな理由は、情報が目に入ってくること自体にあります。現代のSNSやニュースアプリでは、興味がなくても情報が勝手に流れてくることが多く、意図しない形でニュースに触れてしまうことがよくあります。
また、SNS上で「どうでも良い」と言うことで、「自分は冷静で理性的な人間である」と他者にアピールする意図があるかもしれません。しかし、そのような発言が逆に自分の関心を明示化してしまっていることに気づいていない場合が多いのです。
「冷静な自分」をアピールする必要性
社会的な注目を集める出来事に対して、冷静でいる自分をアピールしたいという心理は強いものです。特にSNSの文化では、自分を「周りの騒動に左右されない冷静な人間」として見せることが重要視されがちです。このような姿勢を示すことで、他者と違う立ち位置にいることを確認し、自己満足を得ることができます。
しかし、冷静さをアピールすること自体が、実はその騒動に無関心ではなく、関心を持っている証拠となってしまっているのです。これに気づかずに発言してしまう人も少なくないでしょう。
まとめ: SNSでの「どうでも良い」とは何を意味するか?
SNSで「どうでも良い」と言いながらも反応してしまう人々には、自己アピールや冷静さを見せたいという心理が働いていることが分かりました。本当に無関心なら、反応すらしないはずです。しかし、情報が目に入ることで、無意識のうちに反応してしまい、またその反応自体が自己アピールとなっているという構造があるのです。
社会の影響を受けつつも冷静さを保ちたいという気持ちと、反応してしまう自分の心理とのバランスが、SNSでの「どうでも良い」発言の背後に隠れていることがわかります。このような心理を理解することで、SNSでの反応に対する新たな視点を得ることができるでしょう。
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