深夜番組として人気を博した「あらびき団」には、強烈なインパクトを残した芸人たちが数多く登場しました。その中でも、一部のお笑いファンの記憶に強く残っているのが「万物は流転する」というフレーズをネタに使ったコンビです。独特の哲学的な響きとシュールな芸風が相まって、当時を知るファンからは今でも語り継がれています。
「あらびき団」とはどんな番組?
まず「あらびき団」とは、TBS系列で放送されていた深夜のバラエティ番組で、芸歴や知名度を問わず「粗挽き(あらびき)」な芸を披露する芸人を紹介するスタイルが特徴でした。レギュラー出演者以外にも無名の芸人が多数登場し、奇抜で実験的な笑いを届けていました。
そのため、一度しか出ていない芸人でも強烈なインパクトを残すことがあり、「万物は流転する」というフレーズもその一つとして視聴者の記憶に残っています。
「万物は流転する」を使ったコンビの正体
このフレーズを用いたのは、お笑いコンビ「タモンズ」です。タモンズはシュールで知的な言葉遊びを取り入れたネタが特徴で、あらびき団でも異彩を放ちました。彼らのネタの中で「万物は流転する」というフレーズが使われ、番組ファンの間で語り草となっています。
哲学的な要素を笑いに取り込むというスタイルはあらびき団ならではで、定番のギャグや大げさなアクションとは一線を画すものだったため、特に印象に残った人が多いのです。
なぜ「万物は流転する」が笑いになったのか
このフレーズ自体は古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの思想に由来し、「すべてのものは常に変化する」という意味を持ちます。一見すると笑いとは無関係の難解な言葉ですが、それを芸人が唐突に口にすることでギャップが生まれ、独特の笑いを誘ったのです。
こうした知的でシュールなネタは万人受けはしにくい一方で、深夜番組という実験的な枠だからこそ成立したともいえます。
あらびき団で生まれた名フレーズの魅力
「万物は流転する」のように、一見お笑いらしくない言葉が笑いに変わるのは「あらびき団」の大きな魅力の一つです。他の番組では見られない芸風や独自のフレーズが数多く生まれ、今でもSNSなどで話題になることがあります。
このような番組を通して、お笑いの幅広さや奥深さを再認識できるのはファンにとって大きな楽しみだったといえるでしょう。
まとめ
あらびき団で「万物は流転する」というフレーズを使ったのは、お笑いコンビ「タモンズ」でした。哲学的な言葉を笑いに変える独特のスタイルは、深夜番組ならではの自由さと実験精神があったからこそ輝いたものです。当時の視聴者の記憶に強く残っているのも納得できますね。
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