LUNA SEA「SLAVE」と「IN MY DREAM」はカップリング曲?1993年シングルの収録関係を解説

ミュージシャン

LUNA SEAの楽曲「SLAVE」と「IN MY DREAM(WITH SHIVER)」は、1990年代前半のLUNA SEAを代表する人気曲です。ライブでも長く演奏されているため、アルバム収録曲同士のような印象を持つ人もいますが、実際のリリース履歴を確認すると両曲には明確なシングル上の関係があります。

「SLAVE」は、1993年7月21日に発売されたLUNA SEAの2ndシングル「IN MY DREAM(WITH SHIVER)」のカップリング曲です。当時のシングルでは1曲目に「IN MY DREAM(WITH SHIVER)」、2曲目に「SLAVE」が収録されています。ORICON NEWSの作品情報でも、この2曲の収録順を確認できます。[参照:ORICON NEWS]

ただし、「SLAVEとIN MY DREAMが同時期に作られた曲」という意味ではありません。「SLAVE」はシングル発売以前からライブで演奏されていた楽曲であり、作品として発売された際に「IN MY DREAM」のカップリングへ収録されたという関係です。ここでは発売時期やアルバムとの関係、「SLAVE」が特別な曲として扱われている理由まで整理します。

「IN MY DREAM」のカップリング曲が「SLAVE」

LUNA SEAの「IN MY DREAM(WITH SHIVER)」は1993年7月21日にMCAビクターから発売された2ndシングルです。品番はMVDD-6で、ORICON NEWSによるとオリコン週間シングルランキング最高9位を記録しています。[参照:ORICON NEWS]

収録内容は非常にシンプルで、1曲目が「IN MY DREAM」、2曲目が「SLAVE」です。

曲順 曲名 位置づけ
1 IN MY DREAM(WITH SHIVER) シングル表題曲
2 SLAVE カップリング曲

したがってCDシングルとしての関係でいえば、「SLAVEはIN MY DREAMのカップリング曲だった」という理解で間違いありません。

正確なタイトルは「IN MY DREAM(WITH SHIVER)」

一般には「IN MY DREAM」と呼ばれることが多い楽曲ですが、正式には「IN MY DREAM(WITH SHIVER)」というタイトルで表記されています。

1993年4月21日に発売された3rdアルバム「EDEN」にも「IN MY DREAM(WITH SHIVER)」が収録されており、アルバムでは7曲目に配置されています。ORICON NEWSの「EDEN」作品情報でも確認できます。[参照:ORICON NEWS「EDEN」]

なおアルバム「EDEN」はシングル「IN MY DREAM」の約3か月前に発売されています。そのため「IN MY DREAM」はアルバム収録後にシングルカットされた楽曲という位置づけになります。

「SLAVE」はアルバム「EDEN」には入っていない

両曲の関係が少し分かりにくくなる理由の一つが、「IN MY DREAM」は「EDEN」に収録されている一方、「SLAVE」は同アルバムには収録されていないことです。

「EDEN」の収録曲は「JESUS」「BELIEVE」「Rejuvenescence」「RECALL」「ANUBIS」「LASTLY」「IN MY DREAM(WITH SHIVER)」「STEAL」「LAMENTABLE」「Providence」「STAY」の11曲で、「SLAVE」は含まれていません。[参照:ORICON NEWS]

つまり当時の作品構成を整理すると、「IN MY DREAM」はアルバム「EDEN」収録曲であり、その後シングル化された際にアルバム未収録曲「SLAVE」がカップリングとして収録されたという形です。

発売順を並べると関係が分かりやすい

1993年前後のリリースを時系列で見ると、両曲の位置づけがより分かりやすくなります。

日付 作品 ポイント
1993年2月24日 1stシングル「BELIEVE」 カップリングは「Claustrophobia」
1993年4月21日 3rdアルバム「EDEN」 「IN MY DREAM(WITH SHIVER)」収録
1993年7月21日 2ndシングル「IN MY DREAM(WITH SHIVER)」 カップリングとして「SLAVE」を収録

このため「IN MY DREAMとSLAVEがセットでアルバムに入っていた」というわけではありません。2曲がセットになったのはシングル「IN MY DREAM」です。

「SLAVE」はカップリングなのに非常に知名度が高い

一般的にカップリング曲は表題曲より知名度が低くなることがあります。しかしLUNA SEAの「SLAVE」は例外的な存在で、長年ライブで演奏されてきた代表曲の一つです。

実際、LUNA SEA公式サイトで公開されている近年のライブ作品のセットリストを見ても、「SLAVE」は繰り返し登場します。2024年8月25日に東京ガーデンシアターで行われた「SEARCH FOR MY EDEN」公演でも、「SLAVE」と「IN MY DREAM(WITH SHIVER)」の両方が演奏されています。[参照:LUNA SEA公式サイト]

そのため後からLUNA SEAを知った人の場合、「SLAVE」がもともとシングルのカップリング曲だったことを意外に感じることがあります。

「SLAVE」はファンクラブ名としても有名

「SLAVE」という言葉はLUNA SEAのファンにとって楽曲名以上の意味を持っています。LUNA SEAのオフィシャルファンクラブも「SLAVE」という名称で知られています。

そのため「SLAVE」という単語を検索すると、楽曲ではなくファンクラブについての情報が表示されることもあります。曲について調べたい場合には「LUNA SEA SLAVE 曲」「IN MY DREAM SLAVE 1993」などと検索すると情報を探しやすくなります。

楽曲としての「SLAVE」がカップリングでありながら現在まで強い存在感を持っている背景には、この名称がLUNA SEAとファンを象徴する言葉として定着していることも関係しています。

「SLAVE」はシングル発売前から存在していた

注意したいのは、「SLAVE」が1993年の「IN MY DREAM」シングルのために初めて作られた曲とは限らないという点です。

「SLAVE」はメジャー期のシングル発売以前からライブで演奏されていたことで知られています。そのため音楽史として考える場合には、「IN MY DREAMのために作られたカップリング曲」というより、以前から存在していた楽曲が1993年のシングルで正式に音源化・収録されたと理解する方が正確です。

ここを区別すると、「カップリング曲なのにライブで非常に重要な曲なのはなぜ?」という疑問も理解しやすくなります。

1997年の「SINGLES」でも両曲の関係が分かる

LUNA SEAが1997年12月17日に発売したベストアルバム「SINGLES」も、シングル表題曲とカップリング曲の関係を確認するのに便利です。

この作品ではDisc 1に「BELIEVE」「IN MY DREAM(WITH SHIVER)」「ROSIER」「TRUE BLUE」などのシングル表題曲が並び、Disc 2には「Claustrophobia」「SLAVE」「RAIN」「FALLOUT」など、それぞれのカップリング曲が収録されています。[参照:ORICON NEWS「SINGLES」]

ここでも「IN MY DREAM」に対応する2曲目のカップリングとして「SLAVE」が配置されています。初期シングルの関係を整理したい場合には分かりやすい資料です。

「COMPLETE SINGLE BOX」でも同じ組み合わせ

2003年に発売された「COMPLETE SINGLE BOX」でも、初期シングルの組み合わせがそのまま確認できます。

ORICON NEWSの収録情報では、「BELIEVE/Claustrophobia」に続き、「IN MY DREAM(WITH SHIVER)/SLAVE」という組み合わせで収録されています。[参照:ORICON NEWS「COMPLETE SINGLE BOX」]

後年の公式作品でもこの組み合わせが維持されているため、「SLAVEがIN MY DREAMのカップリングだった」という点は作品情報から明確に確認できます。

「B面」と「カップリング」はほぼ同じ意味?

1990年代のCDシングルについては、「カップリング曲」「B面曲」「C/W曲」といった表現が使われます。「SLAVE」を「IN MY DREAMのB面」と呼ぶことも意味としてはほぼ同じです。

ただしCDにはアナログレコードのような物理的なA面・B面がないため、厳密には「カップリング曲」「C/W」と表現する方が分かりやすいでしょう。

現在ではサブスクリプション配信で個別の楽曲として聴くことが多いため、もともとどのシングルのカップリングだったのか意識する機会そのものが少なくなっています。

「IN MY DREAM」はシングル版とアルバム版を意識して聴くのも面白い

「IN MY DREAM(WITH SHIVER)」については、「EDEN」収録版とシングルとして発売された音源の違いを意識して聴くのもLUNA SEA初期作品を楽しむポイントです。

1993年当時は、アルバム収録曲を後からシングルとして発売する際に、ミックスや音の印象が異なるケースもありました。そのためCDを所有している場合は「EDEN」とシングル盤を聴き比べてみるのも面白いでしょう。

一方「SLAVE」は「EDEN」に収録されなかったため、当時の通常アルバムだけを追っていると見落としやすい楽曲でした。カップリング曲でありながらライブで存在感を高めていった点もLUNA SEAらしいところです。

初期LUNA SEAには重要なカップリング曲が多い

「SLAVE」だけでなく、LUNA SEAにはシングルのカップリングとして発表されながらファン人気の高い楽曲が複数あります。

例えば1stシングル「BELIEVE」のカップリングは「Claustrophobia」、「ROSIER」のカップリングは「RAIN」、「TRUE BLUE」のカップリングは「FALLOUT」といった組み合わせです。1997年の「SINGLES」では、それらのカップリング曲がまとめてDisc 2へ収録されています。[参照:ORICON NEWS]

アルバムだけでなくカップリングまで追うことで、LUNA SEAのディスコグラフィーをより深く楽しめます。「SLAVE」はその代表例といえるでしょう。

なぜ「SLAVE」と「IN MY DREAM」がセットの印象になりやすいのか

最大の理由は、やはり1993年のシングルで2曲が直接セットになっていることです。また「SEARCH FOR MY EDEN」時代を象徴する楽曲としてライブで両方が演奏されてきたことも影響しています。

実際、2024年の35周年ツアー「SEARCH FOR MY EDEN」公演でも、「SLAVE」と「IN MY DREAM(WITH SHIVER)」が同じセットリストに入っています。30年以上経過しても同じ時代を象徴する曲として演奏されていることが分かります。[参照:LUNA SEA公式]

その意味では、単に昔のCDで表題曲とカップリングだっただけではなく、現在までセットで初期LUNA SEAを連想させる楽曲になっているともいえます。

まとめ|「SLAVE」は「IN MY DREAM」の正式なカップリング曲

LUNA SEAの「SLAVE」は、1993年7月21日に発売された2ndシングル「IN MY DREAM(WITH SHIVER)」の正式なカップリング曲です。シングルには1曲目「IN MY DREAM」、2曲目「SLAVE」という順番で収録されています。[参照:ORICON NEWS]

「IN MY DREAM(WITH SHIVER)」自体は、その約3か月前の1993年4月21日に発売されたアルバム「EDEN」にすでに収録されていました。一方、「SLAVE」は「EDEN」には収録されておらず、シングルのカップリングとして発売されています。

また1997年のベストアルバム「SINGLES」では、Disc 1に「IN MY DREAM(WITH SHIVER)」、カップリング曲をまとめたDisc 2に「SLAVE」が収録されています。2003年の「COMPLETE SINGLE BOX」でも「IN MY DREAM(WITH SHIVER)/SLAVE」という組み合わせが確認できます。[参照:ORICON NEWS「SINGLES」]

ただし「SLAVE」は単なるシングル用の追加曲という位置づけではなく、発売以前からライブで演奏され、その後もLUNA SEAのライブを代表する重要曲になりました。オフィシャルファンクラブにも「SLAVE」の名称が使われているため、カップリング曲としては異例ともいえるほど象徴的な存在です。

したがって、昔どこかで「SLAVEとIN MY DREAMはカップリング」と見た記憶は正しく、より正確に表現すると「IN MY DREAM(WITH SHIVER)が表題曲で、SLAVEがそのカップリング曲」という関係になります。

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