2010年ごろのジャルジャルを現在の芸人に置き換えると、単純に一組だけを挙げるのは難しいものの、立ち位置としては「賞レースで実力を高く評価され、若手・中堅の境目で全国区のテレビ出演も急増していた次世代エース候補」でした。
現在の感覚に近づけるなら、ネタの評価では真空ジェシカ、勢いと次世代感ではエバース、そこに全国ネットの人気バラエティーでレギュラーを持つ知名度を加えたような存在、と考えると分かりやすいでしょう。
2010年のジャルジャルは、まだ現在のような「独自のコントを大量に発表する唯一無二のベテラン」というポジションではありません。一方で、すでにお笑い好きの間だけで知られる若手という段階も越えていました。ここでは当時の出演番組や賞レース実績を確認しながら、現在ならどのあたりの芸人に近いのかを整理します。
- 2010年のジャルジャルはすでに全国区の若手人気コンビだった
- キングオブコントとM-1の両方で決勝に進出していた
- 2010年秋には「めちゃイケ」新メンバーに選ばれた
- 現在で最も近いのは「真空ジェシカ+エバース」の中間あたり
- ただし真空ジェシカより当時のテレビ露出はかなり広かった
- 少し前の芸人で例えるならブレイク期のニューヨークにも近い
- 当時のピースやハライチとは同世代のライバル的な存在
- 「若手」というだけでは説明しきれない
- 2010年当時のジャルジャルの立ち位置を整理
- 現在のジャルジャルから振り返ると印象が変わりやすい
- 2010年のキングオブコント4位という実績も大きかった
- 「今の誰?」への答えが一人に決まらない理由
- まとめ|2010年のジャルジャルは「次世代エース候補の最上位クラス」
2010年のジャルジャルはすでに全国区の若手人気コンビだった
2010年当時、ジャルジャルは結成から約7年。後藤淳平と福徳秀介は20代後半で、若手芸人として勢いのある時期にいました。
重要なのは、この時点ですでに関西だけで活動する若手ではなかったことです。2009年から2010年にかけて放送されたフジテレビ系「爆笑レッドシアター」にレギュラー出演しており、コントを中心に全国放送で継続的に顔を売っていました。後年のORICONによる紹介でも、ジャルジャルは同番組のレギュラーとして早くから才能を注目されていたコンビとされています。[参照:ORICON NEWS]
つまり2010年の時点で、「賞レースに出て初めて全国に知られた新人」ではなく、若手中心の人気テレビ番組ですでに全国的な知名度を獲得し、そのうえで賞レースでも結果を残していたという位置です。
キングオブコントとM-1の両方で決勝に進出していた
当時のジャルジャルの立ち位置を考えるうえで非常に大きいのが、漫才とコントの両方で評価されていた点です。
2010年のキングオブコントでは決勝へ進出し、第4位。さらに同年末のM-1グランプリ2010にも決勝進出を果たし、第8位となっています。M-1公式記録でも、笑い飯、スリムクラブ、パンクブーブー、ピース、銀シャリ、ナイツ、ハライチなどと並んで決勝に出場したことが確認できます。[参照:M-1グランプリ公式]
同じ年にコントと漫才の大型賞レース双方で決勝へ進めるコンビは多くありません。その意味でジャルジャルは、単なるテレビタレントではなく、「ネタの実力を業界内外から高く評価されている若手」というブランドをすでに持っていました。
2010年秋には「めちゃイケ」新メンバーに選ばれた
さらに立ち位置を一段上げた出来事が、2010年10月の「めちゃ×2イケてるッ!」新メンバー加入です。
当時の「めちゃイケ」は長年続く土曜夜の人気番組で、新メンバーオーディションには多数の応募がありました。その中からジャルジャル、たんぽぽ、重盛さと美、敦士、三中元克が新メンバーとして選ばれています。[参照:ORICON NEWS]
お笑いナタリーも2010年10月30日の放送でジャルジャルら5組が新メンバーになったことを報じています。[参照:お笑いナタリー]
この加入によって、ジャルジャルは「お笑いファンに評価される若手」から、「一般視聴者にも毎週知られる可能性を持つ全国区の売れっ子」へ進み始めた時期だったといえます。
現在で最も近いのは「真空ジェシカ+エバース」の中間あたり
2026年現在の芸人に例える場合、ネタ評価の部分だけなら真空ジェシカが比較的近いでしょう。真空ジェシカはM-1グランプリ2021から2025まで5年連続で決勝進出し、独特のネタでお笑いファンから高く評価されています。2025年大会でも第4位でした。[参照:M-1グランプリ公式]
一方、2010年のジャルジャルには「これから一気にスターになりそう」という若手感も強くありました。その部分では、2025年M-1でファーストラウンド最高得点を獲得して最終決戦へ進んだエバースのような勢いに近いものがあります。[参照:M-1グランプリ公式]
したがって一組だけを無理に当てはめるより、「真空ジェシカほどネタで評価され、エバースほど次世代エースとして期待され、そのうえ人気ゴールデン番組のレギュラーまで決まったコンビ」と考えると2010年のジャルジャルの位置に近づきます。
ただし真空ジェシカより当時のテレビ露出はかなり広かった
比較するときに注意したいのは、2010年前後と現在ではテレビ業界そのものが違うことです。
当時は若手芸人が全国ネットのテレビ番組を通じて一気に知名度を上げる時代で、「爆笑レッドシアター」や「めちゃイケ」のような番組の影響力も非常に大きいものでした。
そのためネタのポジションだけなら真空ジェシカに近くても、一般層への露出まで含めると2010年のジャルジャルの方が「テレビの売れっ子若手」という色が強かったと考えられます。
少し前の芸人で例えるならブレイク期のニューヨークにも近い
現在より数年前まで範囲を広げるなら、売れ始めた時期のニューヨークも比較対象になります。
ニューヨークもM-1やキングオブコントで結果を残しながらテレビ出演が急増し、「賞レースに強い芸人」から「バラエティーでも頻繁に見る芸人」へ移行しました。
2010年のジャルジャルもまさにこの途中にいました。ただしジャルジャルの場合は、漫才とコントの作風が当時からかなり独特だったため、「テレビで売れつつ、ネタ芸人として尖っている」という二面性が強かった点に特徴があります。
当時のピースやハライチとは同世代のライバル的な存在
2010年M-1の決勝を見ると、ピース、ハライチ、銀シャリなど、後にテレビや劇場で大きな存在になるコンビが並んでいます。
特にピースやハライチは当時の若手人気芸人としてテレビでも存在感を強めていました。ジャルジャルもこのグループに属する「次の時代を担う若手」と見られていたと考えるのが自然です。
つまり2010年のジャルジャルは、現在から見ればすでに大御所となった芸人と比較する段階ではなく、テレビ局やお笑いファンが「この世代から次のスターが出る」と注目している集団の中心付近にいたコンビでした。
「若手」というだけでは説明しきれない
2010年のジャルジャルを「人気若手」とだけ表現すると、少し評価が低くなります。すでにNHK新人演芸大賞などの受賞歴があり、全国ネットのレギュラーを持ち、キングオブコントとM-1の両方で決勝進出していたためです。
一方で、冠番組を何本も持つMCクラスでもありませんでした。ナインティナイン、ダウンタウン、さまぁ~ずなどのように番組全体を背負う位置とは明確に違います。
したがって階層で表現すると、「若手の最上位グループから売れっ子中堅へ移ろうとしている段階」が最も近いでしょう。
2010年当時のジャルジャルの立ち位置を整理
| 項目 | 2010年のジャルジャル |
|---|---|
| 芸歴 | 結成約7年 |
| 年齢 | 2人とも20代後半 |
| 全国知名度 | すでに高まりつつあった |
| テレビ | 「爆笑レッドシアター」レギュラー、「めちゃイケ」新メンバー |
| コント | キングオブコント2010第4位 |
| 漫才 | M-1グランプリ2010決勝進出 |
| 業界評価 | ネタ職人・次世代有力コンビ |
| 現在に近いイメージ | 真空ジェシカとエバースの要素を合わせ、テレビ露出を増やした位置 |
この表を見ると、当時のジャルジャルが単なる「これから売れる若手」より一歩先へ進んでいたことが分かります。
現在のジャルジャルから振り返ると印象が変わりやすい
現在のジャルジャルは、YouTubeの「ジャルジャルタワー」をはじめ膨大なコントを発表する独自路線が定着しているため、2010年当時も今と同じようなポジションだったと思われがちです。
しかし2010年前後は、現在よりはるかに「テレビの若手スター候補」という側面が強い時期でした。「めちゃイケ」の新メンバーになったことはその象徴です。
後年のインタビューでは、ジャルジャル自身が「めちゃイケ」での活動に葛藤を抱えていたことも語っています。つまりネタを中心にしたい本人たちの方向性と、テレビの人気者として期待されるポジションが同時に存在していた時期でもありました。[参照:ORICON NEWS]
2010年のキングオブコント4位という実績も大きかった
ジャルジャルは2010年のキングオブコントで4位でした。後年のORICONによるプロフィールでも、この実績は代表的な経歴の一つとして紹介されています。[参照:ORICON NEWS]
現在で考えるなら、賞レース決勝へ一度出ただけの若手というより、すでに「優勝候補として名前が出ても不自然ではないネタ強者」の位置です。
しかも同じ年にM-1まで決勝へ進んでいるため、「コント専門」「漫才専門」のどちらにも限定されない評価を受けていました。この点は現在でもかなり珍しい特徴です。
「今の誰?」への答えが一人に決まらない理由
芸人の立ち位置は、賞レース成績だけでは決まりません。テレビ出演数、若者人気、劇場人気、芸歴、業界内評価、SNSやYouTubeでの存在感などを含めて形成されます。
さらに2010年はテレビの影響力が今より強く、現在はYouTube、TikTok、Podcast、配信番組など人気の分散先が多くなっています。そのため2010年の「ゴールデン番組レギュラー」を2026年の芸人へそのまま置き換えることはできません。
この違いを踏まえると、一番近い答えは固有名詞一組ではなく、「真空ジェシカ級のネタ評価+エバース級の若手としての勢い+大人気ゴールデンバラエティーのレギュラー」という組み合わせになります。
まとめ|2010年のジャルジャルは「次世代エース候補の最上位クラス」
2010年ごろのジャルジャルは、まだ現在のようなベテラン・独自路線の完成形ではなく、「次世代のお笑い界を担うと期待されていた売れっ子若手の最上位グループ」にいたと考えるのが分かりやすいでしょう。
この年にはキングオブコントで4位、M-1グランプリでも決勝進出を果たしました。M-1公式記録では2010年大会の第8位です。[参照:M-1グランプリ公式]
さらに「爆笑レッドシアター」で全国ネットのレギュラー経験を持ち、10月には「めちゃ×2イケてるッ!」の新メンバーに選出されています。[参照:お笑いナタリー]
2026年の芸人にたとえるなら、ネタ評価では真空ジェシカ、若手としての上昇度ではエバースあたりが近く、そこに当時の「めちゃイケ」級の全国ネット人気番組レギュラーという要素を加えた存在という表現が最も実態に近いでしょう。
したがって「2010年のジャルジャル=今の○○」と一組だけに決めるなら完全に一致するコンビは見つけにくく、感覚的には「今の真空ジェシカよりテレビの一般知名度が高く、エバースより少し先まで売れていたくらい」と考えると、当時を知らない世代にもイメージしやすくなります。


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