X JAPANについて振り返ると、「バンドで一番人気だったのはYOSHIKIではなくhideだったのでは?」という話を耳にすることがあります。実際、1990年代のX JAPANではYOSHIKIとhideが特に強い人気を持っていたと考えられますが、メンバー別の公式人気投票やファン人数を継続的に集計した信頼できる統計はなく、「絶対にhideが1位だった」と数字だけで断定することは難しいのが実情です。
ただし、当時を知るファンの証言、hideのソロ活動の規模、テレビや雑誌での存在感、1998年の死去後に5万人を超えるファンが葬儀へ集まった事実などを見ると、hideがX JAPANの中でも突出した人気を持っていたことは確かです。X JAPAN公式サイトでも、hideの葬儀には5万人を超えるファンが訪れたと紹介されています。[参照:X JAPAN公式Biography]
一方のYOSHIKIは、単なる人気メンバーというより、X JAPANのリーダー、作曲家、ドラマー、ピアニスト、プロデューサーというバンドの中心人物でした。そのため「ファン人気ではhideが非常に強かった」「バンドの象徴・中心人物としてはYOSHIKI」という分け方をすると、当時の状況を理解しやすくなります。
- X JAPANには公式の「人気メンバー順位」は存在しない
- 1990年代にはhideのファン人気が非常に強かった
- hideはギタリストなのにソロアーティストとして成功した
- hideのソロ作品はX JAPANとは違った魅力を持っていた
- YOSHIKIは「人気メンバー」というよりX JAPANそのものの中心人物
- hideとYOSHIKIは人気の「種類」が違った
- ライブの歓声ではhideが強かったという記憶が残っている
- hideは女性ファンだけでなく男性ミュージシャンからも支持された
- YOSHIKIには作曲家としての圧倒的な存在感があった
- Toshlも当然ながら非常に重要な人気メンバーだった
- なぜhideはギタリストなのにそこまで人気になったのか
- hideの死去で人気がさらに神格化された面もある
- 1990年代後半はhideの個人活動が特に活発だった
- 現在の知名度ならYOSHIKIの方が高い可能性がある
- 「人気」と「バンドへの貢献度」は分けて考えるべき
- 当時の人気をざっくり整理すると
- まとめ|ファン人気ではhide最上位説に十分根拠があるが「公式1位」ではない
X JAPANには公式の「人気メンバー順位」は存在しない
まず押さえておきたいのは、X JAPANが公式に「メンバー人気ランキング」を発表していたわけではないという点です。
ライブで誰への歓声が大きかったか、雑誌で誰が多く取り上げられたか、ファンクラブの規模、ソロ作品の売上などから人気を推測することはできますが、それぞれ評価しているものが違います。
そのため「1995年時点でhideが何%、YOSHIKIが何%」というような客観的な比較はできません。この記事でいう人気とは、主にファンからの支持、個人としての知名度、ソロ活動への反応、ライブでの存在感を総合したものとして考えます。
1990年代にはhideのファン人気が非常に強かった
X JAPANの全盛期を知るファンの回想では、hideへの歓声が非常に大きかったという話が多く見られます。Yahoo!知恵袋の過去のファン回答でも、「X JAPANの中で最もファンが多かったのはhide」という当時のファンによる証言があります。ただし、これは公式統計ではなくファン個人の体験談として読むべきものです。[参照:当時を知るファンの回答例]
hideは鮮やかな髪色、衣装、ギター、ステージパフォーマンスなど視覚的にも非常に分かりやすい個性を持っていました。X JAPANを詳しく知らない人でも「赤やピンクの髪のギタリスト」として記憶していたケースは多かったでしょう。
さらにhideには、近寄りがたいカリスマというより、個性的でありながら親しみを感じさせるキャラクターがありました。この点が幅広いファンを引きつけた要因の一つと考えられます。
hideはギタリストなのにソロアーティストとして成功した
hideの人気を考えるうえで重要なのがソロ活動です。X JAPANではギタリストでしたが、ソロでは自らボーカルを務め、楽曲制作、ビジュアル、ライブ演出まで含めて独自の世界を作り上げました。
hide公式サイトでは、X JAPANのHIDEだけではなく、ソロアーティストhide、hide with Spread Beaver、zilchとして活動した経歴が紹介されています。さらに1996年には自身のレーベル「LEMONed」を立ち上げ、新しいアーティストを紹介する活動にも取り組んでいました。[参照:hide公式プロフィール]
つまりhideのファンには、「X JAPANのギタリストとして好き」という層だけでなく、hide個人の音楽・ファッション・世界観が好きという独立したファン層が存在していました。この点がメンバー人気を考えるうえで非常に大きな特徴です。
hideのソロ作品はX JAPANとは違った魅力を持っていた
hideのソロ作品は、X JAPANの音楽をそのまま一人で再現したものではありませんでした。ハードロック、オルタナティブ、インダストリアル、ポップなどを自由に組み合わせた独特の作品を発表しています。
TOWER RECORDSのhideトリビュート企画でも、X JAPANにおけるhideの楽曲とソロ活動の違いや、ソロ作品のポップなセンスに衝撃を受けたというミュージシャンの証言が紹介されています。[参照:TOWER RECORDS]
そのためX JAPANそのもののファンだけでなく、1990年代のオルタナティブロックやヴィジュアル系、ファッション文化に興味を持つ若者までhideへ流入しました。
YOSHIKIは「人気メンバー」というよりX JAPANそのものの中心人物
ではYOSHIKIの人気がhideより低かったのかというと、それほど単純ではありません。
YOSHIKIはX JAPANのリーダーであり、ドラムとピアノを担当し、代表曲の多くを作詞・作曲してきました。公式プロフィールでもX JAPANを率いるリーダーとして紹介されています。X JAPANは東京ドーム公演を18回成功させるなど、日本のロック史でも大きな実績を残しました。[参照:YOSHIKI公式Biography]
つまりYOSHIKIの場合は、「推しのメンバー」という人気だけでなく、X JAPANの音楽を作る人物、バンドを動かす人物、バンドの象徴としての支持が非常に大きかったと考えられます。
hideとYOSHIKIは人気の「種類」が違った
| 比較 | hide | YOSHIKI |
|---|---|---|
| バンドでの役割 | ギター | リーダー・ドラム・ピアノ・作曲 |
| ファン人気 | 非常に強い | 非常に強い |
| ビジュアル面 | 個性的でポップ、親しみやすさもある | 華麗・神秘的・カリスマ性が強い |
| ソロ活動 | ロックアーティストとして大成功 | クラシックを含む独自路線 |
| X JAPAN内での象徴性 | 個性を象徴する存在 | バンド全体を代表する中心人物 |
| 支持され方 | 「hide本人が好き」というファンが多い | 「X JAPANを作ったYOSHIKI」への支持も大きい |
この違いを考えると、「どちらが人気だったのか」という問いに一つの答えを出しにくい理由が見えてきます。
純粋なメンバー人気・推し人気ではhideが最上位だったと感じていたファンが多い一方、知名度やバンド内での中心性ではYOSHIKIが圧倒的だった、という整理が実態に近いでしょう。
ライブの歓声ではhideが強かったという記憶が残っている
バンドの人気を語るときによく出てくるのが、ライブでメンバー名を呼んだときの歓声です。X JAPANの当時のファンからは「hideの名前が呼ばれたときの歓声が特に大きかった」という回想が多くあります。
ただし、ライブの歓声は正式な人気調査ではありません。席の位置、時期、会場、参加していたファン層によって印象も変わります。
それでも、このような記憶が長く語り継がれていること自体、hideが非常に強いアイドル的人気・スター的人気を持っていたことを示す材料の一つにはなるでしょう。
hideは女性ファンだけでなく男性ミュージシャンからも支持された
X JAPANは全盛期に女性ファンの熱狂的な支持を集めましたが、hideの場合は後にロックバンドを始めた若い男性ミュージシャンからの影響も非常に大きくなりました。
ギターそのものだけでなく、髪型、衣装、楽曲制作、ステージ演出、アーティストとしての姿勢まで真似された点が特徴です。
そのためhideの人気は単なる「イケメンギタリスト人気」だけでは説明できません。後続のヴィジュアル系やロックシーンに与えた影響が、死後も人気を維持する理由になっています。
YOSHIKIには作曲家としての圧倒的な存在感があった
YOSHIKIの支持を語る場合、ルックスやパフォーマンスだけでなく作曲能力を外すことはできません。
X JAPANの音楽では、激しい高速曲と「ENDLESS RAIN」などの壮大なバラードを同じ人物が作り、さらにピアノとドラムの両方を演奏するスタイルが大きな特徴になりました。
そのためYOSHIKIは「好きなメンバー」という枠を超え、X JAPANの世界観そのものを作る人物として評価されました。この意味では、ファン人気の単純な順位とは別の次元の存在だったと言えます。
Toshlも当然ながら非常に重要な人気メンバーだった
hideとYOSHIKIの二人だけが人気だったと考えるのも正確ではありません。X JAPANのボーカルであるToshlにも多くのファンがいました。
X JAPANの楽曲を一般のリスナーへ届ける最大の声はToshlです。高音域を使った特徴的な歌唱はバンドのサウンドを決定づけています。
ただ、一般的なロックバンドではボーカルが最も人気になりやすいのに対し、X JAPANではYOSHIKIとhideという楽器隊の二人が非常に強い個人人気を持った点が特徴的でした。
なぜhideはギタリストなのにそこまで人気になったのか
理由の一つは、見た瞬間に分かる個性です。髪型、服装、ギター、動きまで含めてhideというキャラクターが完成していました。
さらにステージ外ではユーモアのある受け答えを見せるなど、YOSHIKIの神秘的なカリスマとは違った魅力がありました。強烈なスター性がありながら親しみやすく見えるという組み合わせは、ファンを作りやすい特徴です。
そして何より、ソロになっても自分で歌い、自分の音楽世界を成立させられました。X JAPANという巨大なバンドの看板を外しても人気を維持できたことが、hide個人の支持の強さを示しています。
hideの死去で人気がさらに神格化された面もある
hideは1998年5月に33歳で亡くなりました。X JAPAN公式Biographyでは、その葬儀へ5万人を超えるファンが集まったとされています。[参照:X JAPAN公式]
この出来事は日本の音楽界で非常に大きく報じられ、当時X JAPANを詳しく知らなかった人にもhideの名前が広く知られる契機になりました。
一方で、死後の巨大な人気をそのまま「X在籍時から常に全メンバー中1位だった証明」とすることには注意が必要です。若くして亡くなったアーティストは、その後の評価や象徴性が強くなることがあるためです。
1990年代後半はhideの個人活動が特に活発だった
X JAPANの後期になると各メンバーがソロ活動を行うようになりました。その中でもhideはロックバンドに近い形で継続的に作品を発表し、自身の世界観を積極的に展開しました。
X JAPAN公式Myspaceに残るBiographyでも、メンバーがそれぞれソロ作品を発表する中、hideの「HIDE YOUR FACE」が特に人気を集めたと説明されています。[参照:X JAPAN Biography]
X JAPAN本体の活動ペースが以前よりゆっくりになっていた時期でもhideの個人活動を追える状況だったため、ファンにとっての存在感がさらに大きくなったと考えられます。
現在の知名度ならYOSHIKIの方が高い可能性がある
「現在一般の人に誰が知られているか」という話になると、状況は1990年代とは違います。
YOSHIKIはX JAPAN以外にもクラシック公演、テレビ出演、海外イベント、ファッションなど幅広い活動を長期間続けています。現在のプロフィールでもX JAPANとTHE LAST ROCKSTARSのリーダーとして活動し、海外での公演や作曲活動が紹介されています。[参照:YOSHIKI公式]
そのため若い世代を含めた現在の一般知名度ではYOSHIKIが非常に強いと考えられます。一方、hideは亡くなってから長い年月が経っているにもかかわらず、現在も公式サイトや追悼イベント、作品を通じて新しいファンを獲得しています。
「人気」と「バンドへの貢献度」は分けて考えるべき
hideの方がファン人気で強かった時期があったとしても、それはYOSHIKIより重要なメンバーだったという意味ではありません。
逆にYOSHIKIがバンドのリーダーで多くの楽曲を作ったからといって、必ずファン人気でも1位になるわけではありません。
ロックバンドでは、作曲の中心人物、ライブで目立つ人物、ファン人気が高い人物が別々になることがあります。X JAPANでは特にメンバーそれぞれのキャラクターが強かったため、この違いが顕著でした。
当時の人気をざっくり整理すると
| 観点 | 特に強かったメンバー |
|---|---|
| メンバー単体のファン人気 | hide・YOSHIKIが特に強い |
| ライブでのスター性 | hide・YOSHIKI |
| バンドのリーダーとしての象徴性 | YOSHIKI |
| 作曲家としての存在感 | YOSHIKI |
| ソロロックアーティストとしての人気 | hide |
| ボーカルとしての象徴性 | Toshl |
| 死後を含む文化的アイコン性 | hide |
したがって、当時のファンへ「誰が一番人気だった?」と質問すればhideと答える人はかなり多いと考えられます。
ただし別のファン層ではYOSHIKIという答えも十分あり得ます。年代によっても変わり、X時代、X JAPAN改名後、ソロ活動が本格化した1990年代中盤以降でも印象は違います。
まとめ|ファン人気ではhide最上位説に十分根拠があるが「公式1位」ではない
X JAPANで最も人気があったメンバーについては、公式な継続的人気ランキングが存在しないため、「hideが絶対に1位だった」と客観的な数字で断定することはできません。
しかし、1990年代当時のファンの証言、ソロ活動の成功、ライブでの存在感、その後の影響力などを総合すると、hideがX JAPANの中でもトップクラス、時期によっては最も強いファン人気を持っていたと考えることには十分な理由があります。
hideはギタリストでありながら独立したソロアーティストとして成功し、X JAPANとは別の音楽世界を作りました。hide公式サイトでも、X JAPANのHIDEだけではなく、hide、hide with Spread Beaver、zilchとして幅広く活動した経歴が確認できます。[参照:hide公式サイト]
一方のYOSHIKIは、人気の大小だけでは評価できない存在です。リーダー、ドラマー、ピアニスト、作曲家としてX JAPANの音楽と活動の中心に位置しており、現在までバンドを代表する人物として知られています。[参照:YOSHIKI公式]
そのため最も分かりやすい整理は、「当時の“推し”としてのファン人気ではhideが非常に強く、1番人気だったと感じるファンも多い。一方、X JAPANの中心人物・象徴としてはYOSHIKIが圧倒的な存在感を持っていた」というものです。二人は競合する人気メンバーというより、それぞれ全く異なるカリスマ性によってX JAPANの巨大な人気を支えていたと考える方が実態に近いでしょう。


コメント